岡山県内-市別の主な古墳


吉備王国とも呼ばれ、繁栄した古代の岡山県には国内で4番目に大きい造山古墳、10番目に大きい作山古墳と、全国的にみても規模の大きな古墳のある地域として知られています。
以下は令和3年度の埋蔵文化財包蔵地数(古墳・横穴)を文化庁が調査した現存数で岡山県は兵庫県、鳥取県、京都府、千葉県に続き5位に入っています。

各県古墳総数


1 兵庫県 18,707
2 鳥取県 13,505
3 京都府 13,103
4 千葉県 12,772
5 岡山県 11,880

※令和3年度 周知の埋蔵文化財包蔵地数(古墳・横穴)文化庁調べ

作山古墳案内板



造山古墳

造山古墳(つくりやまこふん)は、岡山県岡山市北区新庄下にある古墳。形状は前方後円墳。国の史跡に指定されている。

岡山県では最大、全国では第4位の規模の巨大古墳で、5世紀前半(古墳時代中期)の築造とされる。墳丘に立ち入りできる古墳としては全国最大の規模になる。

引用 Wikipedia
造山古墳

造山古墳


岡山市


浦間茶臼山古墳 岡山県岡山市東区浦間浅川 
中山茶臼山古墳(大吉備津彦命墓) 岡山県岡山市北区吉備津
神宮寺山古墳 岡山県岡山市北区中井町1丁目5−36 
造山古墳 岡山県岡山市北区新庄下
唐人塚古墳 岡山県岡山市中区賞田376
二股古墳 岡山県岡山市中区円山
沢田裏山古墳 岡山県岡山市中区沢田
林原古墳 岡山県岡山市北区牟佐
宍甘山王山古墳 岡山県岡山市東区宍甘
笠井山古墳群 岡山県岡山市中区海吉
操山古墳群 岡山県岡山市中区奥市3丁目
八畳岩古墳 岡山県岡山市中区円山
宮山西塚古墳 岡山県岡山市東区百枝月1474
牟佐大塚古墳 岡山県岡山市北区牟佐
金蔵山古墳 岡山県岡山市中区円山
備前車塚古墳 岡山県岡山市中区四御神
湊茶臼山古墳 岡山県岡山市中区湊1364−2
一本松古墳 岡山県岡山市北区法界院3
造山第5号墳(千足古墳) 岡山県岡山市北区新庄下1271
網浜茶臼山古墳 岡山県岡山市中区赤坂南新町8
旗振台古墳 岡山県岡山市中区奥市3−3
矢藤治山古墳 岡山県岡山市北区東花尻
尾上車山古墳 岡山県岡山市北区尾上
操山109号墳 岡山県岡山市中区平井
小造山古墳  岡山県岡山市新庄上、総社市下林
石子山古墳群 岡山県岡山市北区下足守
石舟古墳群 岡山県岡山市北区尾上
磯ヶ部古墳 岡山県岡山市北区福谷



倉敷市


楯築遺跡 岡山県倉敷市矢部
箭田大塚古墳 岡山県倉敷市真備町箭田
王墓山古墳 岡山県倉敷市庄新町11
竜王塚古墳 岡山県倉敷市真備町有井
天王山古墳 岡山県倉敷市玉島八島
黒宮大塚墳墓群 岡山県倉敷市真備町尾崎
梅雲寺古墳 岡山県倉敷市連島町連島
二万大塚古墳 岡山県倉敷市真備町下二万
内山池古墳群 岡山県倉敷市真備町尾崎
浦田船着古墳 岡山県倉敷市福田町浦田
おやまのひら古墳 岡山県倉敷市玉島黒崎
鷲羽山古墳群 岡山県倉敷市下津井


総社市


作山古墳 岡山県総社市三須
こうもり塚古墳 岡山県総社市上林
角力取山古墳 岡山県総社市岡谷
江崎古墳 岡山県総社市上林
宿寺山古墳 岡山県総社市宿
赤坂竜塚古墳 岡山県総社市岡谷
佐野山古墳 岡山県総社市井尻野
日羽大塚古墳 岡山県総社市日羽
若水山古墳群 岡山県総社市原
道満塚古墳 岡山県総社市地頭片山
尼子山古墳 岡山県総社市泉
井山古墳 岡山県総社市井尻野


笠岡市


長福寺裏山古墳群 岡山県笠岡市走出
七つ塚古墳群 岡山県笠岡市山口679−4
一つ塚古墳 岡山県笠岡市山口778
小池の古墳 岡山県笠岡市走出字小池
弓場山古墳 岡山県笠岡市走出字正源寺
山廻古墳 岡山県笠岡市走出

赤磐市


両宮山古墳 岡山県赤磐市穂崎
小山古墳 岡山県赤磐市穂崎
森山古墳 岡山県赤磐市穂崎
鳥取上高塚古墳 岡山県赤磐市西窪田
野山古墳群 岡山県赤磐市山陽2丁目
廻り山古墳 岡山県赤磐市岩田
和田茶臼山古墳 岡山県赤磐市和田
正免東古墳 岡山県赤磐市穂崎
朱千駄古墳 岡山県赤磐市穂崎
浅木上古墳 岡山県赤磐市円光寺西畑
粕尾古墳 岡山県赤磐市沢原
岩田14号墳 岡山県赤磐市山陽3丁目

真庭市


四ツ塚1号墳 岡山県真庭市蒜山上長田
大谷・定古墳群 岡山県真庭市上中津井404
定東塚古墳 岡山県真庭市上中津井
荒木山西塚古墳 岡山県真庭市上水田2265
荒木山東塚古墳 岡山県真庭市上水田

津山市


三成古墳 岡山県津山市中北下820
美和山古墳群 岡山県津山市二宮2064
日上畝山古墳群 岡山県津山市日上


備前市


鶴山丸山古墳 岡山県備前市
長尾山古墳 岡山県備前市新庄
高山古墳 岡山県備前市畠田22−1
新庄天神山古墳 岡山県備前市新庄1121
池灘古墳 岡山県備前市大内
大内古墳群 岡山県備前市大内
片山塚古墳 岡山県備前市伊部


瀬戸内市


船山古墳 岡山県瀬戸内市長船町長船
花光寺山古墳 岡山県瀬戸内市長船町服部1122
築山古墳 岡山県瀬戸内市長船町西須恵570
二塚山古墳 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍6348
鹿歩山古墳 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓
牛文茶臼山古墳 岡山県瀬戸内市長船町牛文
赤井古墳群 岡山県瀬戸内市長船町東須恵


※ 以上、主な岡山県内の地域別古墳名を載せていますが他にも多数現存しています。


両宮山古墳

両宮山古墳(りょうぐうざんこふん)は、岡山県赤磐市穂崎・和田にある古墳。形状は前方後円墳。両宮山古墳群(西高月古墳群)を構成する古墳の1つ。国の史跡に指定されている。

備前地方では最大、岡山県では第3位の規模の古墳で、5世紀後半(古墳時代中期)頃の築造と推定される。

引用 Wikipedia
両宮山古墳



特殊器台について



岡山県は古くから日本六古窯(にほんろっこよう)のひとつである備前焼が盛んな地域です。備前市伊部地区には多くの窯元が集まっています。古墳時代頃の須恵器窯跡は備前市周辺地域でいくつも見つかっており当時から焼き物が行われていたことがわかります。

吉備地方は弥生時代後期、大型墳丘墓が数多く築かれた地域であり特珠壷・特殊器台は、一部を除いたはとんどが吉備地方から出土しています。歴史的背景や焼き物に適した土があったことも関係しているのでしょうか。

現在の我々の生活や産業などのルーツがここから始まったと考えると壮大なロマンを感じます。


特殊器台・特殊壺(とくしゅきだい・とくしゅつぼ)は、弥生時代後期後葉(2世紀)に現在の岡山県にあたる吉備地方で生まれた華麗な文様を施しで赤く塗るなどして装飾性に富んだ筒型・壺型の土器。首長の埋葬祭祀に使用された。これらの特殊土器類が発達し変遷して円筒埴輪(および朝顔形埴輪)の発生や成立に関係した。特殊器台型土器・特殊壺型土器とも言われる。


古墳時代始期との関連
宮山型特殊器台は、吉備で1遺跡、奈良県(大和)で4遺跡から出土しているが、どちらがはじめに作り始めたかは分かっていない。出現期古墳の1つである奈良県桜井市の箸墓古墳は3世紀頃の築造と考えられているが、同古墳からは宮山型特殊器台を出土しており、古墳時代の始期は終末型特殊器台・特殊壺が現れた頃に近いと考えてよい。箸墓古墳(280メートル)の他に、天理市西殿塚古墳(219メートル)、同市中山大塚古墳(120メートル)、橿原市弁天塚古墳(100メートル以上)などの比較的大型で前方部が撥形で最古式の前方後円墳から宮山型特殊器台が出土している。


右:楯築墳丘墓(岡山県倉敷市庄新町・日畑)出土 特殊器台
左:都月坂1号墳(岡山県岡山市北区津島本町)出土 特殊器台形埴輪
岡山大学考古資料展示室展示


出典・引用  ウィキペディア




棺の素材は木や石が多く陶器で作れたものは珍しいですが、その多くが岡山県吉井川流域、吉備と畿内を結ぶ古代の山陽道沿いで見つかっています。焼き物が盛んな岡山県。古代から受け継がれてきた技術が今に生きているのでしょう。


陶の分類については、焼成具合から土師質と須恵質に大別され、さらに蓋の形態から竃車形と豪能に分けられます。岡山県では土師質甲形の陶棺が津山市を中心とした県北部で多く見つかっています。

陶の分布については、岡山県と畿内地域にその中心があります。特に岡山県からは全国の約7割を占める数の陶棺が見つかっています。岡山県内では美作地域や備前地域に多く、美作地域は県全体の約7割、備前地域は約2割を占めています。






出典・引用  赤磐市郷土資料館



岡山県の三大古墳比較


岡山県三大古墳比較図


出典・引用  赤磐市郷土資料館