古墳を巡る-千足古墳「石室」
日本遺産 千足古墳
古墳時代中期の巨大古墳「千足古墳」(国指定史跡)。多くの前方後円墳に比べ前方部が短いため帆立貝形古墳とも呼ばれています。また、この古墳の魅力は後円部に横穴式石室が2つあり、ガラス越しですが上部から石室を見下ろせます。



石室
朝10時から夕方3時までの間見学可能
※月曜日と年末年始は休館
※見学通路の天井が低くなっています。見学の際は頭上にご注意下さい。
第1石室
第1石室は、後円部の中央西側において構築され、南東方向に開口した(現在は閉塞し、天井部が開口)。明治45年に発掘されている。石室の規模は、玄室の長さ3.45メートル・幅2.6メートル・高さ約2.6メートルを測る。
石室の石材には香川産安山岩の扁平な板石を使用する。壁面には赤色顔料の塗布が認められる。玄室の奥壁・側壁は著しく持ち送り、穹窿状(ドーム状)に近い天井を形成する。前壁には板石を立てて玄門状とする。玄室の4壁には肥後型石室の特徴である石障を設ける。石障のうち奥壁部の1枚は安山岩製で、その他は熊本産の天草砂岩製である。玄門部の石障にはU字形の刳り込みが認められており、これもヤンボシ塚古墳・井寺古墳などの熊本県内の古墳でみられる特徴である。
第2石室
第2石室は、後円部中央東側の第1石室東隣において構築され、南東方向に開口した(現在は埋め戻し)。平成25年度の調査で発見されたが、調査時点で天井部は崩壊しており、床面は未調査のため全体像は明らかでない。埋土に新しい時代の遺物が含まれないため、未盗掘の可能性がある。
石室の石材は、第1石室と異なり地元の花崗岩で、一部に安山岩が認められる。石室の規模は、長さ2.5メートル・幅2.2メートル・高さ2メートル以上を測る。第1石室のように石障が存在するかは明らかでない。
第1石室とは墳丘中軸線を挟んで東西に並び、開口方向も同じであるが、第1石室の方が深い位置にある。そのため、第1石室とともに古墳築造当初から計画され、第1石室に次いで構築されたと推測される。
引用 Wikipedia

