古墳時代の武威と技術
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館にて現在開催中です。
令和6年度秋季特別展『甲冑』
―古墳時代の武威と技術―
2024年2024.12.1(日)まで
出典・引用 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
国家形成期にあたる古墳時代には、ヤマト王権により列島各地の政治的な統合が進められます。
『宋書』倭国伝に記された倭王武の上表文は、統合に軍事が重要な役割を果たしたことを示します。こうしたなか、鉄製の武器・武具は飛躍的な発展を遂げていきます。
特に、複雑な立体構造をもつ甲冑の製作には高度な技術と大量の素材が必要なため、ヤマト王権の下、一元的に生産されたと考えられてきました。
同時に、甲冑は威信財的な側面をも有しています。
本展覧会では、古墳時代の甲冑について、大和の出土品と各地の良好な出土例を多数展示し、その変遷を通観するとともにこれを巡る様々な問題に迫ります。