食べ物を保存する
昔から食品を保存するには、乾燥させる、燻製、塩漬け、砂糖漬けなどがあります。身近でよく行われているのは乾燥。特に今の時期、寒風を利用して食材を乾燥させる切干大根、豆、椎茸、果物などお馴染みです。
古墳時代の人々も身近な海川、野山から採れるものを保存しておくために様々工夫をしていました。この頃はまだ砂糖がなく、多くは塩漬けか乾燥だったと思われます。
私たちが日常に食しているもの。それは古代から人々が生きるための必死の知恵と工夫、技術を凝らしてきたものを受け継いでいると言えます。
古墳時代の食文化
古墳時代の食事は、弥生時代と大きな違いがありません。しかし、弥生時代に広まった稲作が、より大規模で行われるようになります。弥生時代に入ると小国ができはじめ、統治されるようになったことから人口が増え、古墳時代には大規模な水田が作られるようになったのです。また、弥生時代後期に朝鮮半島から鉄器が伝来したことで鉄製の農具を使うようになり、より効率的な農作業を行えるようになりました。
米の他に家畜から取れた肉類の他、漁労が盛んに行われていたことから魚介類が弥生人の主な食事。縄文時代から続く植物採集も引き続き行われていました。古墳時代に入ると食生活が安定してきたため、狩りの頻度は減っていきましたが、食材の少ない冬には狩猟を行ったとも考えられています。漁労では大型の網を編み、網漁が盛んに行われるようになっていました。
引用 刀剣ワールド