浦間茶臼山古墳の特徴

去年暮れに浦間茶臼山古墳の特徴として撥形に開くカーブということをお話しました。

全国にある主な前方後円墳の測量図を並べてみると浦間茶臼山古墳は撥形の箇所が、他の古墳と違うことがはっきりとわかります。

今回は測量図を重ねてみました。より一層、浦間茶臼山古墳の前方後円墳としての形が特異であることが見て取れます。
多くの方は「前方後円墳」と言えば、地図アイコンでお馴染みの鍵穴形をイメージすると思いますが、作られた時代により、少しづつ形が違います。例えば、大仙陵古墳や造山古墳のように左右のくびれ部に造出がある古墳は中後期の大型古墳のみに見られます。



築造された時代によっても、それぞれ相違があります。それにしても古墳のデザインは誰がどう決めたのでしょうか。大きさは埋葬される人の身分により変わりますが、何故その形に古墳が作られたかは諸説あり、明確な記述が残されていないため、現代の我々は想像してみるしかありません。