植物のタネ
羽子板の羽根によく似たこのタネ。
本州、四国及び九州の一部に分布するビャクダン科の落葉低木でツクバネといいます。秋にできる実が羽子板で衝く羽根に似ているため、「ツクバネ」と名付けられたそうです。
自立した木ではなく半寄生の性質を持ち、モミ、ツガ、カエデ、アセビなどの根に自分の根を絡ませて育ちます。
人間が生まれるよりずっと昔、何億年も前から植物の仲間は地球に存在していました。最も古い陸上植物の化石は、ゼニゴケの仲間の胞子だそうです。
植物は自分自身で移動することが出来ないので胞子や様々な形状の種を長い年月の間に生み出して育ち、地球を緑にしてきました。タネ一つのデザインを眺めていても生きてゆくための逞しさを感じます。
植物の上陸 | NHK for School
10億年前の海にいた緑藻類という藻の仲間はおよそ5億年かけてコケ類や羊歯植物に進化し、水辺に広がりました。海から陸への進化の過程を紹介します。