星を見て過去を知る

光が太陽から地球まで届くのに8,3分もかかると言われており、私たちはいつも少し前の光を見ていることになります。

星から届く光はもっともっと遅く、何年、何百年、時には何万年もかかると言われています。夜空を見上げて目に入ってくるその光は、もしかしたら古墳時代頃の星から放たれたものかもしれませんね。そのように考えてみると昔のこともぐっと身近に感じます。

レモン彗星
出典 Wikipedia


今年1月に発見されたレモン彗星は、太陽の周囲を楕円形に回り、そのサイクルは1周1000年以上と計算されています。木星から内側の内太陽系への接近は、直近では7世紀頃、なんと1396年前(!)なのだそうです。次に太陽系に戻ってくるのは3421年になるらしく、一生に一度の彗星と言えます。

時には、キーンと冷えた冬空を眺めて古代に想いを馳せるのもいいかもしれません。