岡山の日本遺産「旧閑谷学校」
岡山県にある日本遺産の一つ「旧閑谷学校」。
有名な楷の木の紅葉は終わり落葉していましたが、幹だけでもかなりの迫力があります。
閑谷学校は岡山藩主池田光政によって開設された日本最古の庶民のための学校です。庶民のためのとはいえ、地主、寺の跡取り、医者といったそれなりに裕福な家の子息でないと通えなかったと言われています。
岡山県の学生なら一度は研修で訪れたことがあるのではないでしょうか。講堂で坐禅を組んだり、林の中を目隠しをしてロープ伝いに歩く暗夜行路、キャンプファイアーなど思い出のある方も多いことでしょう。
旧閑谷学校の周囲を取り囲むように石築塀(せきちくべい)は作られており、総延長764,7mです。組まれた石が綺麗な曲線になるよう削られており、とても美しいです。
旧閑谷学校の屋根は備前焼の瓦で葺かれており、池田光政を祀った閑谷神社の瓦には池田家の家紋である「備前蝶」が焼き込まれています。
古墳時代、多くの陶棺が吉備地方から出土していますが、古代から現在に至る焼き物の歴史の一端がここにも現存しており、私たちが実際に見ることが出来るのは嬉しいものです。
時間が経過してから訪れると、見る箇所や感じ方が随分違うものだと感じました。地元にある身近な日本遺産を改めて巡ってみるのも感慨深いものがあると思います。
特別史跡旧閑谷学校
〒705-0036 岡山県備前市閑谷784
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