古墳を巡る-牟佐大塚古墳
日本遺産である牟佐大塚古墳(岡山県岡山市北区牟佐)を訪れました。
この古墳の見どころはなんといっても石棺で、巨石を使った古墳時代も終わり頃の円墳です。こちらの石棺は岡山県井原市浪形山で採れる石材で、くり抜いて作られており大変貴重なものとなっています。玄室の奥まで入ることが出来、天井、側壁に使われている巨石には誰もが圧倒されると思います。
古墳そのものは30m程度のサイズなので、逆に石室がやたら大きく感じられました。
また梅雨時期から9月頃まで見られる光苔も魅力。
牟佐大塚古墳 -日本遺産-
牟佐大塚古墳は、岡山県岡山市北区牟佐にある古墳。形状は円墳。国の史跡に指定されている。箭田大塚古墳・こうもり塚古墳と並んで、岡山県三大巨石墳の1つに数えられる。
古墳時代後期から終末期にかけての6世紀末に築造されたと考えられている。墳径約30m・高さ約8.5m。牟佐集落内にあり周囲に道路が通り古くより裾部が削られているが、復元すると直径40m、高さ10mを上回る大型の円墳であると考えられている。南側に花崗岩の巨石を組み合わせた横穴式石室が開口している。石室は両袖式で全長約18m、玄室は奥行6m・幅2.8m・高さ3.2m、羨道は長さ約12m・幅1.8m~2.4mで入口に向かって広くなっており高さは2.1mである。玄室には長さ2.88m・幅1.6m・高さ1.5mの刳抜式家型石棺がある。石棺は貝殻石灰岩製で岡山県井原市浪形山で産出されたものである。石棺には盗掘のため小口の穴が開いている。
古墳は、古代山陽道が旭川を渡る地点の近くに位置する。岡山平野・岡山県東部・美作を結ぶ要衝の地にあり、被葬者は当地域の交通権を掌握した国造クラスの人物であろうと考えられている。またはこの地の豪族である上道氏の墳墓とも推察されている。
古墳域は1930年(昭和5年2月28日)に国の史跡に指定されている。
出典・引用 Wikipedia