一粒の種
古代の人々は、木の実など身近な所から食べられそうなものを採取していました。食べ尽くさない配慮をしながら、自然と共存していたのが縄文時代と考えられています。
古墳時代に入ると、弥生時代頃から引き継いだ稲作りと豆や芋の栽培もしていたようです。
日本に古来からある野菜というのは元々自生していたもので、大陸から渡来した野菜が作られるようになったのは古墳時代。この頃、調理用の道具が使われるようになり、美味しく食べる方法も進んでいきました。
長い年月をかけ、種子を受け継ぎ、その土地の気候風土に合った野菜や果物を栽培する。文字で書けば簡単ですが、古の昔から工夫され現在まで受け継いできた栽培技術は、決して容易なことではありません。



夏野菜の季節。一粒の種が時代を経て、私達の食卓へと繋がっています。
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シードバンク - Seed Bank
ところで種の保存といえば、シードバンク - Seed Bank 。
読んで字の如く「種子」の銀行です。
ベント・スコウマン Bent Skovmand というデンマークの科学者が設立のために尽力し、2008年に地球上の種子を冷凍保存する世界最大の施設が、ノルウェー領スヴァールバル諸島の永久凍土の地下に完成しました。
現在では、世界50以上の国々に1,750以上のシードバンクが出来ているそうです。
スコウマン氏は、「もし種が消えたら、食べ物が消える。そして君も」という言葉を残しています。
↓参考までに。ベント・スコウマン氏を中心に農業の発展に取り組んだ人々を描いた本↓。
スーザン・ドウォーキン SUZAN DWORKIN著
原題「The Viking in the Wheat Field」
邦題「地球最後の日のための種子」
出版社:文藝春秋
発行年月日:2010年08月
Books 出版書誌データベースより