「葛のツル」から織物を作る②
布地作り
葛のツルから繊維が取れたので、小さい織物を作ってみました。やはり素材は最終的な形にしてみないと作業への理解が深まりません。
採取の際でも葛の節と節の間隔がなるべく長く真っ直ぐなツルが糸が取りやすいとか、節を残したままだと繊維を取り出す際に引っかかって切れるなどがわかり、それが今後の手順向上につながります。
木切れに画鋲を打って簡単な織り機を作り、縦糸を掛けます。上下に葛糸を通す作業(平織り)を繰り返し行います。
徐々に織り上がっていきます。織り上がったら縦糸を切って外し、糸の端を結んで解けないように処理します。
小さなコースターサイズの敷物が出来上がりました。割いた糸の幅が適当だったのでランダムな織り目になっており、短い糸を繋いでいるので糸の端が飛び出ています。割いた糸に縒りを掛ければ強くなるし、長くなって作業がやり易くなりますが、今回はやっておりません。
古代の人々は身近なところにある材料を利用し工夫して布地を作り、今に至っているのだと感じた作業でした。